センター長挨拶

センター長
篠原 静

 日々の忙しい生活の中で、じっくりと自身の健康を考える時間をどれほどの人が持っているのでしょうか。

 厚生労働省より発表された2023年度の平均寿命は、男性81.09歳、女性87.14歳と我が国は世界でも有数の長寿国ですが、健康寿命は男性72.7歳、女性75.4歳であり約10年程度の開きがあります。一日でも長く、健康的に自立して生活したいという想いは皆さん共通の願いだと思います。定期的な健康診断で健康状態をチェックし、まずは自分の体をしっかり知ることが健康維持の第一歩です。

 健康診断の目的は、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)や脳血管障害(脳卒中、脳梗塞、脳血栓など)等の動脈硬化性疾患の危険因子となる生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病、肥満など)の予防と早期診断。そして、死亡原因の1位である癌をはじめとする疾患の早期発見です。当センターでは一般的な健康診査に加え、各種癌検診、骨密度検査、動脈硬化検査、メタボCT検査、認知症や動脈硬化性疾患発症のリスク検査、各種アレルギー抗体検査等さまざまなオプション検査を用意しています。また、生活習慣の改善のお手伝いとして専任の保健師による健康指導を実施し、疾患の発症予防・重症化予防に努めています。

 ご希望の方には、当日健診結果を説明させていただいています。客観的な検査結果をもとに各分野の専門医による質の高い総合的な健診を実施し、必要があれば、併設する病院の関連各科と連携して迅速な精密検査と確実な治療をご案内することが可能です。

 健康は、自分自身のためだけでなく、家族にとってもかけがえのないものです。より自分らしく、より自立し充実した生活を送ることができるように、当センターをご利用いただきたいと思います。

 皆様の健康管理の一翼を担えますよう、スタッフ一同これからも努力して参ります。