整形外科

診療・各部門

副院長・整形外科診療部
診療部長 梶谷 充

整形外科診療部
医師 田所 佑都

整形外科診療部
非常勤医師 安田 舜一

整形外科受診の患者へ
2021年9月1日より、高知西病院における医療業務のシステムを一新することになりました。それにともない外来受診において若干の変更があります。
担当医、診療自体の変更はありませんが、診療の際のご確認、お手元の書類書式の変更、予約表の変更等につきまして変更させていただくことになりました。また状況により、診療時間が多少前後する場合が予想されます。変更にともない大変ご面倒やご迷惑をお掛けしますが、新システムを最大限に活用し更なるサービス向上のため職員一同努力する所存です。ご不明な点がありましたら、お気軽にお声かけください。
高知西病院 整形外科

☆2020年4月より整形外科の外来が一部変更となります。
月曜日の1診担当医 梶谷 充、2診担当医 安田舜一となります。
なお火曜日午前の整形外科外来はおこないません。
火曜日の午後外来は13時から一般外来を行います。
第2、第4金曜日の午後1時から3時までは人工関節専門外来をおこないます。
人工関節の御相談、診療を専門的におこないます。
なお整形外科は予約もできますし、予約なしでも診察可能です。
(13時~16時30分の間、電話にて翌日以降の予約が可能です。)
その他の曜日、午後の診療につきましては、当日電話にてご確認のうえ受診してください。
お問い合わせは整形外来までお願いいたします。
痙縮の治療、ボツリヌス治療を平成24年11月からはじめました。
またバクロフェン治療もおこなっています。
お問い合わせは整形外来までお願いいたします。

2022年7月2日
第114回高知整形外科集談会 高知市
田所佑都 梶谷 充
Patient-Specific Instrumentation (PSI)を用いたTKAについて

2022年11月19.20日
第55回 中国・四国整形外科学会
田所佑都 梶谷 充
尺骨鈎状突起骨折を伴う肘外傷の治療経験

2022年10月21・22日
第7回JCHO地域医療総合医学会
田所佑都 梶谷 充
乳癌骨転移における非定型大腿骨骨折の1例

2022年10月21・22日
第7回JCHO地域医療総合医学会
笠原久美 梶谷 充
COVID-19陽性者受け入れ病棟に勤務する看護師のストレスとやりがいについて

2023年3月25日
第30回MX人工股関節研究会 福岡
梶谷 充 田所佑都 安田舜一
MIZUHO MX-200 Hip System をもちいたTHAの使用経験

2023年7月15日
第117回高知整形外科集談会 高知市
田所佑都 梶谷 充
踵骨骨折術後感染を契機に発症したIgA 血管炎の1例

2024年7月25日
第31回MX人工股関節研究会 新潟朱鷺メッセ
梶谷 充 田所佑都 安田舜一
AvanseraをもちいたTHAの使用経験

特色

変形性股関節症、変形性膝関節症の患者さんが県下各地から来院されます。また2次救急病院医療機関として骨折その他外傷患者も受け入れています。 回復期病棟、地域包括ケア病床を有しており在宅復帰をめざした十分なリハビリをおこなうことが可能となっております。 2022年手術件数161件であり、変形性膝関節症、変形性股関節症に対する手術は39件(人工股関節置換術15件、人工膝関節置換術24件)、骨折手術69件、鏡視下手術6件でした。 2009年4月から日本整形外科学会ガイドラインにしたがって施設内骨バンクを設立しました。人工関節手術後の再置換術において骨欠損が大きく移植骨を必要とすることも少なくありません。そのため同種骨を採取・保存し、提供することが出来る体制を整えました。 骨粗鬆症については骨密度測定、および血液検査をおこない積極的な治療を開始します。 治療には薬物療法(内服、注射)をおこないます。 また当院では下肢切断の患者さんに対し、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士、及び医療ソーシャルワーカーといった多職種がチームを組んでリハビリ医療に取り組んでいます。最近、糖尿病性壊疽、閉塞性動脈硬化症、外傷などを原因とする切断肢が増加傾向です。他院で手術を受けられた患者さんにできるだけ早期に入院のうえ義足を作成します。より患者さんの状態に最も適した義足を選択して歩行練習を十分おこない自宅復帰、社会復帰をめざしています。

【オプトアウトについて】
当科では診療以外に臨床研究を行っております。主に後方視的研究がおこなわれますが、この観察研究(診療データのみを匿名化して用いる研究)においては、患者様に対して研究を目的とした積極的な侵襲や介入がないため、国が定めた倫理指針に基づき、「必ずしも対象となる患者様お一人ずつから、臨床研究ごとに直接同意を得る必要はない」とされております。
しかし、「研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を通知または公開し、さらに可能な限り拒否の機会を保障する事が必要」とされています。
当科での臨床研究において、患者様ご自身のデータが使用される事を望まれない場合やご不明な点がございましたら、お手数ですが整形外科担当者までお知らせください。
対象は、運動器の手術(人工関節手術、関節鏡視下手術、脊椎手術、骨折治療手術など)を受けられた方となります。
匿名化した ID、年齢、性別、疾患、情報、手術情報、手術・麻酔時間、手術日、術者情報、治療成績、使用した器材・ インプラント、画像情報 などの情報について、提供して下さった患者さん個人が特定できないよう、完全に匿名化されて日本整形外科学会データセンターへ提出されます。
臨床研究を行うことは有効な治療法や手術の安全性を科学的に確立するために大変有用です。日本整形外科学会が作りあげるこの大規模データベースに参加・協力し、より良い治療を提供するよう精進することを申し上げます。

2022年9月より再生医療(膝関節)をはじめました。

膝の痛い、歩けない、膝の注射でよくならない、
でも手術は決心がつかない。
こういった方にPRP再生医療をお勧めします。

「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」を遵守し、特定認定再生医療等委員会の意見を聴いたうえ、特定細胞加工物標準書を提出、細胞培養加工施設としての認可を受け、「再生医療等提供計画」に関する届出を厚生労働大臣に提出し、2022年5月に受理されました。これにより再生医療第2種・多血小板血漿を用いた変形性関節症の治療(関節内への投与)を行なうことが可能となりました。なお保険診療の適応外となっていますので自費診療となります。

PRP再生医療とは
患者様ご自身の血液から作成した多血小板血漿を膝関節に注射する治療です。血液のなかから細胞の成長を促進する成長因子を抽出し、関節内に注射することで治癒能力や組織修復能力・再生能力を最大限に引き出す治療です。身体への負担が少なく、入院の必要もありません。治療後も激しい運動などの無理は禁物ですが、普段と同じように生活できます。
完全予約制となります。お聞きになりたいこと、ご不明な点がありましたら、当院整形外科外来にお問い合わせいただけるようお願いいたします。

2020年10月から当院での人工膝関節手術において

患者さま一人一人に適合したガイドを用いることにより、侵襲をすくなくし少しでも出血をおさえることができるようになりました。
Zimmer ® Patient Specific Instruments(PSI)は、骨切ガイドを正確な位置に設置することにより人工膝関節全置換術を効率化します。ガイドの安定性を向上し、術前計画どおりの手術を実現します。画像に基づいて設計されたピンガイドは、患者さま個有の骨形状に正確に適合します。

当院としては患者様の満足度の向上をめざしてさらなる努力をつづけます。

整形外科スタッフ

整形外科医師(田所医師)

整形外科医師(梶谷医師)

当院の骨密度測定器 QDR2000

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痙縮の治療

【痙縮とは?】

脊髄疾患、頸髄損傷、脳卒中の後遺症として運動(機能)障害の一つに痙縮という症状があります。上肢では手指が握ったまま開こうとしても開きにくい、肘が曲がるといった症状であり、下肢では股が開かない、足が突っ張る、足先が爪先でのみ接地し踵がつかないなどの症状がみられます。衣服の更衣、歩行障害の障害など日常生活の支障となることが多く、介助を要することが必要となります。

【治療法について】

治療法としては、内服、神経ブロック療法、バクロフェン髄注療法、ボツリヌス療法、外科的治療とさまざまなものがあります。

当院ではボツリヌス療法、バクロフェン髄注療法、神経ブロック療法、外科的治療と病状にあわせて治療をおこなっております。特にバクロフェン髄注療法では高知県でいち早く導入しました。

ボツリヌス療法は、痙縮の原因となっている筋肉にA型ボツリヌス毒素を注射を行います。治療効果は3~4か月継続するので、症状が改善した場合は3か月空けて再度注射を繰り返していきます。逆に悪影響を及ぼす可能性がありその際は注射を中止しますが、数か月で薬の効果はなくなり以前の状態に戻ります。医療費が高額のため、高額療養費制度などの助成もあります。なお、薬剤の準備に時間を要しますので、日程等につきましてご相談ください。

バクロフェン髄注療法とは、バクロフェン(商品名:ギャバロン髄注)を脊髄の周囲へ直接投与し痙縮をやわらげる治療です。 体内にポンプを埋め込みチューブをとおして注入されます。病状に応じて薬量を増減することが随時可能です。ポンプ内の薬液補充を3か月おきにする必要があります。特に下肢全体の痙縮に対して有効な治療法と考えています。

病状によっては、ボツリヌス療法、バクロフェン髄注療法を両方併用している患者さんもおられます。

治療ご希望、ご相談がございましたら、お気軽に整形外科外来におたずねください。ボツリヌス療法について下記ウエブサイトを参考にしてください。
脳卒中の後遺症
グラクソ・スミスクライン株式会社 公式ウェブサイトhttp://btx-a.jp/index.html

帝人ファーマ株式会社 公式ウェブサイト
https://www.teijin-pharma.co.jp/healthcare/rehabilitation/spasticity/botulinumtherapy/therapy/care.html

バクロフェン療法について下記ウエブサイトを参考にしてください。http://www.itb-dsc.info/itb/seijin/itb02.html

変形性股関節症の治療

人工股関節置換術について 現在作成中。下記ウエブを参考にしてください。 当院整形外科 梶谷よりメッセージがあります。

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「関節が痛い.com」は、人工関節と関節痛の情報サイトです。

巻き爪、陥入爪でお困りの方、整形外来までご相談ください。

巻き爪

手術として爪形成術をおこなうこともあります。 弾性ワイヤー法、コレクティオ法もあります。 痛みがなく、比較的装着も簡単です。つけた日から普通に歩くことができ入浴も全く問題ありません。曲げても直線状に戻る特殊合金製のワイヤーを通し、矯正します。曲がった爪の2ヶ所に穴を開けて装着するので、爪が伸びていないと装着できません。保険外診療となりますのでご相談ください。

爪甲鉤彎症

足の親指の爪が肥厚し、巻き爪の一種で爪が角のような鉤型に曲がって皮膚に食い込み圧迫感や痛みを生じることがあります。爪の変形が進むと、爪切りやヤスリによるセルフケアは困難になります。特殊な機械で削ることは可能です。当院ではフットケアもありますので、ご相談ください。